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デルフィン メカノ オートマティックに込められた防水時計の王者エドックスの矜恃

1960年代にエドックスが手がけた防水時計の名作「デルフィン」。そのDNAを受け継ぐ現行モデルはスケルトンデザインもじつに斬新!

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エドックスの象徴となる砂時計をモチーフに、巧みなカットワークを駆使してモダンかつ個性的なスタイルに仕上げたスケルトン文字盤。

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伝統的な防水スタイルに流行のスケルトンを融合

1884年の創業以来、持ち前の高い技術力により時計界で独特のポジションを確立してきたエドックス。とくに防水性に関しては他の追随を許さないブランドとして知られている。そのきっかけとなった名作モデルが1961年に誕生した「デルフィン」だ。

エドックスは’50年代初頭から新たな防水システムの開発に取り組み、革新的なリューズ機構“ダブル-Oリング”を完成させた。この世界初の特許技術を搭載した「デルフィン」は、当時としては破格の200m防水を成し遂げる。さらに’65年、進化した“ダブル-Oリング”採用の500m防水ダイバーズ「ハイドロサブ」が登場。こうして同社は、防水時計の名門として名を轟かせることになったのである。

この革新の血筋を継承する新作が「デルフィン メカノ オートマティック」。最大の注目は、シリーズ初のスケルトン文字盤を取り入れたことにある。ブリッジはブランドの象徴=砂時計に想を得た個性的な形状にカッティングされ、その上から精悍なブラックを施し、精悍でモダンなスケルトンに仕上げた。これにより文字盤側からムーブメントの動きを楽しむことも可能に。

もちろん、独自開発の“ダブル-Oリング”に加え、オリジナルにはなかったねじ込み式リューズを採用し200m防水を確保。また’70年代モデルからは、ビス留めされた12角形ベゼルを受け継ぎ、ラグジュアリースポーツの雰囲気も。まさに伝統と革新が融合した名門のプライドを感じさせる1本だ。